GEPEC理事会の動き

pdp正会員は、米国NPO法人GEPECの会員を兼ねております。このコラムでは、GEPECの最新の動向について会員の皆様へわかりやすくお伝えいたします。今回は、2020年4月25日にGEPEC事務局から頂戴したGEPEC各理事(6名:うち1名はpdp理事セティシャイ先生兼任)からの現状の活動内容の報告を掲載いたします。なお、セティシャイ先生の活動内容は、pdp活動に含まれますので割愛させていただきます。

1) Dr Michael Dougherty(Drドーティ、理事長)

:日本同様、米国も目下幽閉状態にあり、身動きがとれません。

GEPECが前進していくためには、LANセンター(事務局)と、Dr セティチャイを含むpdpグループの経験が必要であり、今後も以下の面で協力関係が続くよう望んでいます;

*情報共有

*リソースの共有

*世界においてグローバルおよびローカルに変化をもたらすためのコミュニケーション

*FDIとのポリシー開発

*歯学部にpdトレーナーを送り込むための将来計画の立案

*医療のエンジニアリングと教育のためのpdスタンダードの支持と普及

2)Dr. Jean Michel Laffont(Drラフォン、フランス)

フランスは5月11日まで、学校、各産業、歯科医院も含めてすべての店や施設が全て閉鎖されており、直接のコンタクトをとることができないので、サポート活動をするのは極めて難しい状況にあります。私は歯科医院コンサルタントであるEdmond Binhas氏と共に4ハンド診療のための「人間工学コース」をe-learningで提供しています。毎週3回、月曜、水曜、金曜にコンサルテーションを提供する、このe-learningには約600人の会員がいます。私は、ここで0コンセプトとpdについて講義を担当しています。また目下、GEPECのFacebookページを準備中です。GEPEC会員である皆様に心からご挨拶申し上げます。

3)Dr Verre (Dr ベレ、インド)

インド全土は、5月3日までロックダウンされています。オーロビルも例外ではなく、少なくとも今日までは私たちは保護されてきたので、安全だと思われます。それでも、私たちのクリニックは毎日急患(歯牙の破折、歯髄炎、膿瘍など)の対応に忙しくしています。 Jean Michel(Drラフォン)とElonore(プログラマー)は現在GEPECのFacebook立ち上げの準備をしており、まもなく完成するはずです。やがて世界の麻痺状態が解除され、より良い世界になるよう願っています。

4)Dr Neddermeyer (Drネーデルマイヤー、ドイツ)

コロナ対策に関しては、ドイツではまもなく学校や車の販売(!)、公立図書館や小規模小売店などを再開する模様です。経済活動を再開しなければ無数の破産を回避する事はできないというものの、私はこの決定を支持しません。今年になって、私は2回pdコースを提供しましたが、予定されていたウクライナの歯科医師対象のコースはペンディングになっています。Dr David Blanc は、Facebook で毎週水曜に「人間工学ウェビナー(ウェブサイトによるセミナー)」を提供し始めました。何とか幽閉状態に耐えて、健康を保たれるように祈っています。

追伸:私とAngelika(妻)は隣の町に転居する予定ですが、コロナ騒動下では多大なストレスになります。

5)Dr 石田雅司

昨年12月にジュネーブで第1回ミーティングが行われたFDI プロジェクトは、その後2月、そして3月24 日に2度目の電話会議がありました。5人のプロジェクト・メンバーがまとめた内容をFDI の当該部署が査読・承認し、その後小冊子的なものを作成する事になっており、そこに盛り込む内容が討議されました。総花的に盛り込まれる様ですが、pd 関連の事が主たる内容として記載されるでしょう。それが完成した後のスケジュールは正式には聞いていませんが、9月上海で開催予定のFDI 世界大会で取り上げられるはずです。また、モリタが海外(主に東南アジア向け)での販売を予定しているpd 実践のための安価なユニットの製作は、最終段階にある様ですが、いつお披露目が行われるかの連絡は、まだ受けていません。

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